2018年9月10日月曜日

NZ③ 時計回りの低気圧


「レンズ雲の性質を持つ層積雲」(オークランド地方)

ニュージーランドについて2日が過ぎました.現地の人曰く「ニュージーランドの天気はめまぐるしく変わる,クレイジーなもの」らしいですが,それを日に日に実感します.基本的にこの時期は大気の状態が不安定なようで,下に掲載してある気圧配置図(presser surface)を見ると,閉塞前線が多く分布することが分かります.これらの前線が偏西風の影響で西から東に流されて天気が大きく変化するようですね.偏西風の影響で天気が変わるのは,春と秋の日本の気象状況と非常に似ています.
さて,今日は終日層積雲・高層雲な一日.時折,雨も降りました.
昼頃には少し雲が切れて隙間から青空が見られましたがその後天気は下り坂.明日は終日雨のようです.南半球の星空が見られるのはもう少し先になりそう.

昨日の天気予報を撮影したのですが,当たり前かつ面白い発見がありました.

このビデオを見ると,低気圧(L)の周りをまわる風が時計回りなことが分かります.これは,北半球での低気圧の渦の向きと逆です.
気圧傾度力の方向は同じ(from H to L)ですが,コリオリの力の方向が違うのです.北半球では,コリオリの力は速度ベクトルに対して時計回りに垂直の方向に働きますが,南半球ではその逆に力が働き,結果,等圧線と平行に時計回りに回転するのです.(同様の理由で,高気圧の渦の向きも逆です.)


▼クリックすると大きな写真で楽しめます▼





12:50 層積雲のレンズ雲 7:43 高層雲 16:07 16:13 16:44





オークランド市街
シンボルの「sky touwer」


オークランド市内の街並み





滞在地の周囲 日本,オークランド,そしてマオイの旗



 

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