2020年11月30日月曜日

東北東-西南西に走向を持つ高積雲/各地でホールパンチクラウド



「東北東-西南西に走向を持つ高積雲/各地でホールパンチクラウド」(四日市/鈴鹿市)

南岸に東北東-西南西に走向をもつ高積雲が広がりました。この高積雲には,穴あき雲(ホールパンチクラウド)と呼ばれる副変種が付随しており,各地で観察されたようです。穴あき雲は,過冷却の水雲で発生し,ある氷晶が生じると,氷晶が成長するために水雲が消費され穴が開きます。開いた穴には生じた氷晶による尾流雲が観察されるため,見分けるのは容易です。この尾流雲に,今日は幻日環が生じており,やはり氷晶で出来ていることがわかります。また,衛星画像を確認すると,各地で穴あき雲が生じている様子がわかりました。

そして今日は半影月食の日でした。地球の影を月がわずかにかすめ,月の左上がわずかに暗くなりました。

▼10:20 可視画像 穴あき雲が見られる▼


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6:51 四日市市 高積雲の放射状雲 6:52 8:02 鈴鹿市 穴あき雲 42mm 8:02 穴あき雲 18mm 8:32 尾流雲に幻日環


17:27 食の最大 18:46 食の最大 18:50 左上がわずかに暗い



 

2020年11月29日日曜日

H2Aロケット43号機による夜光雲

「全天に広がる高積雲」(四日市市)


「H2Aロケット43号機による夜光雲」(鈴鹿市)

H2Aロケット43号機が16:25に種子島から発射されました。それに伴い,中間圏に雲凝結核となるエアロゾルが放出され,雲を作り出しました。これは,夜光雲と呼ばれる雲です。高度70〜80kmの中間圏に生じ,天文薄明の時間帯で辺りが暗くても太陽光が届き,輝くことからそう呼ばれています。

今回は楠漁港近くの海岸で観察。16:50ごろから南の空を中心に注意深く観察していましたが,最初は全く見えず。市民薄明が終わるかな,という頃の写真を詳しく見てみると,繊維状の淡い様子が少しだけ写っていました。辺りが暗くなるにつれ,その姿は肉眼でもしっかり見えるようになり,全貌が見え始めました。折れ曲がるような形状をしているのは,高度によって風速が違うためであると思われます。双眼鏡を使って,微細な雲の変化を観察。中間圏の大気の流れは,流星痕くらいでしか観察したことがなかったため,なかなか面白いものでした。

▼夜光雲 / 高積雲の栄枯盛衰▼


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1:50 四日市市 高積雲の放射状雲 1:52 月暈 1:55 放射状雲 10:40 高積雲 10:42 円周魚眼にて 全天に高積雲


10:43 円周魚眼レンズのトリミング 10:44 高積雲の半透明雲 16:50 四日市市 17:15 夜光雲 55mm 17:15 92mm
17:17 140mm 17:18 92mm 17:19 300mm 17:19 170mm 17:20 140mm


17:20 72mm 17:22 78mm  17:22 夜光雲 170mm



 

2020年11月28日土曜日

波状雲,扁平積雲,月のコラボ



「波状雲,扁平積雲,月のコラボ」(四日市市)

西高東低の骨格。積雲の扁平雲が生じ,北西風に流されていました。夕方にはその扁平積雲と上空の波状雲,そして月とがコラボレーションして,豪華な景色をつくりだしました。

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16:19 四日市市 波状雲 16:25 扁平雲 16:26 消えていく飛行機雲 16:29 扁平雲,波状雲,月のコラボレーション 16:30 巻雲




20:54 夜の巻雲
 

2020年11月27日金曜日

一瞬のレンズ雲



「朝の巻雲/一瞬のレンズ雲」(四日市/鈴鹿市)

東西に走向を持つ巻雲列。幻日などの氷晶による大気光学現象も生じました。昼,仕事の合間に空を見てみると,特徴的なレンズ雲が生じていました。少し時間がたってから,その様子を詳細に観察しようとしましたが,その時には消えていました。この雲は,衛星画像でも捉えられており,一時的に生じた山越え気流による雲であるとわかります。

▼12:20の衛星画像▼
↓13:30

↓13:40(もう消えている)



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7:30 四日市市 7:30 巻雲 7:31 巻雲 7:39 鈴鹿市 幻日 7:43 巻雲
7:54 濃密巻雲 7:54 巻雲列 8:28  12:22 レンズ雲 16:24 




16:24