2020年7月31日金曜日

梅雨明け Cbラッシュ
























「昼の積乱雲/大阪積乱雲のかなとこ雲/レンズ雲の彩雲」(鈴鹿/四日市市)

梅雨前線は不明瞭になり,今日ようやく梅雨明けが発表されました。平年と比べて約10日遅い梅雨明けとなりました。今日は大気の状態が不安定で,あちらこちらで雄大積雲やそこから進化した積乱雲が乱立しました。午後,先ほどまで青空だったのにふと窓をみると暗くなっていました。降水ナウキャストを確認すると,近くに積乱雲が発達しているようで,早速観察へ。積乱雲の雨脚(というより雨柱)を眺めていると,その方向から冷気外出流がドンとやってきて,その瞬間非常に激しい雨が降りました。降水は10分ほどで止み南東進。再び青空が戻りました。
仕事を終え,西の空をみると大きなかなとこ雲!方角と仰角から,大阪上空の積乱雲由来のかなとこと推定され,その変化の様子を観察しながら帰宅しました。ひまわり8号リアルタイムの映像から作成した,「大阪の積乱雲発生→かなとこ雲発生→かなとこ雲拡散」の様子をムービーにしたので是非ご覧ください。

▼かなとこ雲①〜④のシリーズ▼

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7:33 鈴鹿市 高積雲 11:57 眼前に積乱雲とその降水雲 11:58 積乱雲の下 この30秒後に非常に激しい雨 12:00  12:16 積乱雲通過後 東の空に雄大積雲
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12:18 先ほど大雨を降らせた積乱雲 南東進した 12:20 雄大積雲 17:13 かなとこ雲① 17:17 レンズ雲 18:01 かなとこ雲②
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18:02 かなとこ雲③ 18:13 四日市市 彩雲 18:13 レンズ雲 18:14 18:15 かなとこ雲④

冷たい雨が降った後。日射で温められて蒸気
 

2020年7月30日木曜日

北北東に積乱雲




「北北東に積乱雲」(鈴鹿市)

暖湿気流の通り道で,時折強い雨(13:40ごろ)。夕方には北北東の空にドンと目立った積乱雲。副次的に空気塊が持ち上げられて生じるベール雲も見られます。



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15:05 鈴鹿市 水っぽい半透明の雲 15:06 15:06 17:21 層積雲 半透明雲 17:22 積乱雲の雲頂





17:41 17:41 17:42
 

2020年7月29日水曜日

多湿な空 ハロ


「多湿な空」(鈴鹿市)

天気図では三重県北部に前線が解析されていますが,これはほとんど不明瞭なもの(相当温位図からわかります)。三重県は,前線の南側に位置し,暖湿気の通り道となりました。

▼メンガタスズメガ▼

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8:20 8:20 15:20 15:21 本当に淡く22°ハロ 18:05
 

2020年7月28日火曜日

停滞する前線


「不安定な空」(鈴鹿市)

三重県では蒸し暑い一日となりました。鈴鹿市では,13:40頃に猛烈な雨(80mm/h以上)が一瞬降りましたが,基本的には下層雲が広がる空でした。
前線が異例の停滞を続けています。初期値7/28 9時における12・24時間後の500hPa予想天気図は次の通り

南岸には帯状のサブハイ(太平洋高気圧)が広がり,東経130°北緯50°付近には高気圧が存在しています。この高気圧は,12,24時間予想共に,位置がほとんど変化しておらず,ブロッキング高気圧と呼ばれます。ブロッキング高気圧はその名の通り,天気の変化を鈍化させるため,連日の前線停滞の原因の一つと考えられます。

さらに,渦度0度ライン(緑色の強風軸)を見てみると,これはほとんど前線に対応しており,西風が卓越した場になっています。積乱雲が組織化した降水帯が形成されやすい場とも言え,警戒が必要です。



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8:02 鈴鹿市 吸い込まれる煙 風は弱い 8:02 9:56 高積雲 17:36 17:37