2020年7月28日火曜日

停滞する前線


「不安定な空」(鈴鹿市)

三重県では蒸し暑い一日となりました。鈴鹿市では,13:40頃に猛烈な雨(80mm/h以上)が一瞬降りましたが,基本的には下層雲が広がる空でした。
前線が異例の停滞を続けています。初期値7/28 9時における12・24時間後の500hPa予想天気図は次の通り

南岸には帯状のサブハイ(太平洋高気圧)が広がり,東経130°北緯50°付近には高気圧が存在しています。この高気圧は,12,24時間予想共に,位置がほとんど変化しておらず,ブロッキング高気圧と呼ばれます。ブロッキング高気圧はその名の通り,天気の変化を鈍化させるため,連日の前線停滞の原因の一つと考えられます。

さらに,渦度0度ライン(緑色の強風軸)を見てみると,これはほとんど前線に対応しており,西風が卓越した場になっています。積乱雲が組織化した降水帯が形成されやすい場とも言え,警戒が必要です。



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8:02 鈴鹿市 吸い込まれる煙 風は弱い 8:02 9:56 高積雲 17:36 17:37 
 

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