日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)が山陰地方に指南し,記録的な降雪となりました。この雪雲は,若狭湾から関ヶ原を通るいつものコースで四日市を中心に雪を降らせ,数センチの積雪。面白いことに,その北部である桑名市は直撃を避けました。しかし,次第に雪が降り出しました。 アリューシャン列島付近の温帯低気圧は発達を続け,18時の解析値ではなんと928hPa!大陸との気圧差は100hPa以上で,なかなかない天気図であると思います。東西の温度差をエネルギー源として発達する,教科書的な発達です。それでもなかなかのものですが...
▼09時850hPaの温度場 日本列島は全て-6℃以下(平野で降雪する目安)▼▼18時に解析された地上天気図。アリューシャン列島付近の低気圧の中心気圧が928hPaまで下がり,大陸との気圧差は100hPaを超えました▼
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12:53 桑名市 雪雲 | ||||
2020年12月31日木曜日
JPCZが指南
2020年12月30日水曜日
時雨虹
2020年12月29日火曜日
2020年12月28日月曜日
レンズ雲
2020年12月27日日曜日
Elliptical Halo出現!
朝は雲ひとつない快晴。夕方から少しずつ中層雲(高積雲)が増えていきました。この雲を撮影しようと,太陽を納めながら撮影したところ太陽の形が縦に長いことに気がつきました。ただのゴーストではないことを直感し,車に積んでいるNDフィルターを装着して撮影。すると,思った通り,太陽から数度離れたところに楕円状のハロが映り込みました。これは,Elliptical Halo(以降,この記事では楕円ハロと呼ぶ)と呼ばれる非常に稀な現象です。私にとっては,2018年1月31日の皆既月食の日以来2度目の遭遇。この時は月の周りに生じたので肉眼でも確認ができましたが,今回は太陽の周りです(それも真昼!)。直接観測でこの現象を見抜くのは極めて困難な現象であることがよくわかりました。 一般的な大気光学現象は,巻層雲や巻雲の氷晶に生じますが,楕円ハロは高積雲などの中層雲に生じやすいそうです。確かに,前回も今回も,上層雲には生じていません。楕円ハロは,極めて薄いピラミダル氷晶によって生じると考えられているようですが,詳しい成因はまだよくわかっていないようです。一説では,樹枝状の雪結晶によって生じると考えられているようです(参考1・参考2)。 この雲域は,そのまま東へ流れていき,関東では月の周りに生じた楕円ハロが各地で観察されたようです。
おそらく,今日の楕円ハロ出現に一番最初気がついたのは私だと思います。長年空を見続けて得た観察眼の賜物です。 | ||||||||
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12:58 四日市市 | 12:59 10mm | 13:00 18mm Elliptical Halo | 13:01 116mm | 13:03 165mm 露出をアンダー気味に。太陽柱が生じていることから,plateな氷晶が生じていたことが伺えます。 | ||||
13:04 165mm | 13:04 85mm | 13:06 78mm | 13:07 78mm | 13:07 強調処理 | ||||
13:07 55mm | 13:07 55mm | 13:08 100mm | 15:13 波状雲 | 20:41 淡い22度ハロ | ||||
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