2023年7月31日月曜日

環水平アーク ラテラルアーク

「積雲と巻積雲の共演」 (鈴鹿市)

「環水平アーク」 (鈴鹿市)

台風6号は、15時の観測で大型で非常に強い勢力となりましたが、日本列島は以前500hpaで5880m以上の高度場に覆われており、台風の接近を阻んでいます。

昼頃になると小ぶりの積雲がぽつぽつと生じて、そのはるか上では巻積雲が広がりました。この巻積雲由来の氷晶がだんだんと広がっていき、太陽の下方離角46度に虹色の光象が見られます。これは環水平アークといい、六角板状氷晶が水平に分布しているときに頂角90度のプリズム効果によって生じます。強調処理をしてみると、環水平アークよりも曲率が大きい光象が接しています。これはおそらく下部ラテラルアークです。

 雲の微速度撮影 
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9:05 鈴鹿市 積雲と巻積雲の共演 9:25 22度ハロ





10:57 環水平アーク
11:02 環水平アークにラテラルアークが接している 11:02

2023年7月30日日曜日

台風由来の巻雲に22度ハロ

「台風由来の巻雲に22度ハロ」 (鈴鹿市)
今日は、台風6号の縁辺流に対応する巻雲が流れ込み、22度ハロなどの大気光象がみられました。昨日よりは周囲に見られる積乱雲の数は減っています。
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15:12 鈴鹿市 淡い22度ハロ
15:35 巻雲

2023年7月29日土曜日

大きなかなとこ雲が二つ

「大きなかなとこ雲が二つ」 (鈴鹿市)

太平洋高気圧が今日も日本列島を覆い、午後から積乱雲が湧き立ちました。今日は津市まで出張だったので、その道中で飛騨高山方面で生じた積乱雲と軽井沢で生じた積乱雲の発達を見守りながら北上しました。上空の風の流れが弱いため、対照的なかなとこ雲が生じて、なかなか見応えのある姿となりました。この二つの積乱雲は、可視画像でもよくわかります。この季節は、ナウキャストと衛星画像を見守りながら空の観察をすると、巨大な地球を感じることができるのでおすすめです。

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14:08 津市 左右対称なかなとこ雲
14:09  14:45 右下の巻雲に22°ハロ
15:44 鈴鹿市 大きなかなとこ雲が2つ
15:44 大きなかなとこ雲が2つ 15:44 大きなかなとこ雲が2つ

2023年7月28日金曜日

かなとこ雲からできた巻層雲

「15mmの広角いっぱいにかなとこ雲」 (鈴鹿市)


「かなとこ雲の巻層雲」 (四日市市)

今日も各地で積乱雲ラッシュ!昨日言及したように14時台になって、岐阜や多治見、奈良などの方角に積乱雲ができました。
昨日より視程が低く積乱雲本体は見にくかったですが、広がったかなとこ雲の先端が美しい流線を作りながら夕焼けに染まっていきました。

 雲の微速度撮影 
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15:16 津市 北東 積乱雲
15:50 見えにくいが美しいアンビル 15:58 鈴鹿市 積乱雲
17:36
17:36 広がってきたかなとこ雲 17:36 かなとこ雲が広がってできた美しすぎる巻層雲
19:13 かなとこ雲の巻層雲
19:14 19:14 

2023年7月27日木曜日

各地で雲の塔

「雲の塔 いなべ市の積乱雲」 (鈴鹿市)

「静岡からやってきた大きなかなとこ雲」 (鈴鹿市)

太平洋高気圧の勢力圏にすっぽりおさまった日本列島。昨日に引き続き、本当に暑い一日で、四日市市では最高気温34.8℃ (13:22)を記録。500hPa5880mの等高度線を目安に見てもらうと暑い理由がよくわかります(下図)。

午前中は順調に気温が上昇し、14時台に差し掛かると一気に積乱雲が各地で生じました!この様子は、次のgifアニメーションでもよくわかると思います。


とくに、長野・静岡県の県境で生じた積乱雲によるかなとこ雲が本当に見事で、どんどんと広がりながら、上空の風に流されていきました。


 雲の微速度撮影 

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8:46 鈴鹿市 巻層雲(ハロなし) 13:37  13:57 いなべ市上空の雄大雲
13:57 いなべ市上空の雄大雲14:16 かなとこ部が出来始める レーダーでも降水を解析 積乱雲の無毛雲 14:16
14:21
15:05 大きなかなとこ雲 15:05 28mm とても巨大



16:17 どんどん広がっていく