H2Aロケット43号機が16:25に種子島から発射されました。それに伴い,中間圏に雲凝結核となるエアロゾルが放出され,雲を作り出しました。これは,夜光雲と呼ばれる雲です。高度70〜80kmの中間圏に生じ,天文薄明の時間帯で辺りが暗くても太陽光が届き,輝くことからそう呼ばれています。
今回は楠漁港近くの海岸で観察。16:50ごろから南の空を中心に注意深く観察していましたが,最初は全く見えず。市民薄明が終わるかな,という頃の写真を詳しく見てみると,繊維状の淡い様子が少しだけ写っていました。辺りが暗くなるにつれ,その姿は肉眼でもしっかり見えるようになり,全貌が見え始めました。折れ曲がるような形状をしているのは,高度によって風速が違うためであると思われます。双眼鏡を使って,微細な雲の変化を観察。中間圏の大気の流れは,流星痕くらいでしか観察したことがなかったため,なかなか面白いものでした。
▼夜光雲 / 高積雲の栄枯盛衰▼
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