昨日の記事でも解説した通り、低気圧が東に進み、西高東低の気圧配置が完成しました。この際、大陸から寒気が吹き出しますが、吹き出した寒気は(相対的にとても暖かい)日本海上で水蒸気を供給され、大気としての性質が変わります(=気団変質)。水蒸気をもらうと、日本海上で筋状雲を形成します。この時中国大陸沿岸と筋状雲ができるまでの間を離岸距離といい、これが短いほど気団変質が顕著(=シビアな気象現象)であることの目安となります。以上の様子は以下のgifアニメを参照して下さい。
24時間の衛星画像の様子
気団変質した大気は、日本海側に押し寄せます(日本海側が世界屈指の豪雪地帯であるのはこれによるもの)。若狭湾から関ヶ原を通った雪雲により三重県北部では断続的に雪が降っているようです。それ以外の地域でも、山麓に沿ったエリアで時雨雪がぱらつきます。一瞬ギョッとするような降り方をすることもありますが、基本的なシステムを理解し、気象レーダーを見ていればどうということはありません。
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