低気圧の前面に対応する上層雲域が朝から覆い,巻雲や巻層雲が広がりました。これを狙って日の出に合わせてベランダで観察していましたが,面白い光学現象は出ず。今日も空振りか,と思いながら職場に向かい,空をもう一度みると素晴らしい現象が生じていました。
まずは明瞭なタンジェントアーク!細長い六角柱状の氷晶が,長軸を水平にして分布する時に生じる現象です。太陽高度が低い時は22°ハロに対してV字の形で接します。 今日のタンジェントアークの特徴は,22°ハロがほとんど見られなかったということです。つまり,22°ハロを作り出すランダムな姿勢を持つ氷晶はほとんど存在せず,長軸水平な分布の氷晶がほとんどであったということです。
タンジェントアーク優勢の空なので,ラテラルアーク(46°の弧)は?と思い探してみるとやっぱり生じていました。生じる場所を把握していないと発見は困難ですが,サングラス等を付けなくてもその存在を確認できました。
その後,数分でタンジェントアークは消えていき,今度は六角板状氷晶(非常に短い六角柱)による幻日が強く輝いていました!
このように,大気光学現象を観察すると,その種類や生じ方で,氷晶の形や姿勢を予想することができます。
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